皆さま、日々のメール対応で、添付ファイル付きのメールを
送信することってありますよね?
大事なファイルを送信するときは、zipファイルにして暗号化して
送ることもしばしば……
――ってそれ、セキュリティ的に問題ないですか?!
その方法、近年問題になっている「PPAP」かもしれません!!
PPAPとは、添付ファイル付きメールを送信する際に、zip形式で圧縮して
暗号化したファイルを送信し、そのファイルのパスワードを別のメールで送信する、
という方法を指す略語です。
PPAPを略さずに書くと以下のようになります。
【 P 】…Password付きZip暗号化ファイルを送ります
【 P 】…Passwordを送ります
【 A 】…暗号化します
【 P 】…Protocol(プロトコル=手順)
この方法は、2010年代から日本の企業などで、添付ファイルを送る際に
よく利用されてきました。
しかし、2020年に政府より中央省庁においてのPPAP方式の廃止が発表され、
今後の添付ファイルのやり取りはクラウドストレージサービスを活用するなどの
方法に切り替えられました。
PPAP方式でメールを送信すると、添付ファイルがついたメールと
パスワードが記載されたメールは、「メール」という同一の経路で送信されます。
その場合、もし第三者が何らかの方法で、1通目の添付ファイルがついたメールを
盗み見できた場合、2通目のパスワードメールも盗み見できる可能性が高いです。
そのため、PPAP方式は、セキュリティ対策としては効果が薄いと
指摘されているのです。
また、最近はスマートフォンでメールを確認することも増えました。
しかし、スマートフォンでzip形式の添付ファイルを受信してしまうと、
中身を確認するのに手間がかかるため、利便性が落ちてしまう、という
デメリットも挙げられます。
では、安全に添付ファイルを送付するためにはどうしたらよいのでしょうか?
代表的なPPAPの代替案として、クラウドストレージに添付ファイルを
アップロードして、送信先でダウンロードしてもらう、という方法が挙げられます。
しかし、添付ファイルを送付する際にいちいちクラウド上にアップロードして、
そのリンクをメールにコピペする…って結構面倒ですよね(-_-;)
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